今日は中国から来た方と話をすることがあった。
最近は規制緩和により、
中国の人々を日本でよく見かけることがある。
ご存知の方もいるかもしれないが、
彼らは海外へ旅行へ出るとき、中国政府に保証金として150万円程度払っているそうだ。
もちろん中国国内に帰ってこれば、返してもらえる。
ちなみに、中国人労働者の年収はそこそこで30万円程度。
5年分の給料を担保に旅行を行うわけである。
億万長者が日本の人口ぐらいいる中国なので、
日本にカメラを持って旅行に来ている中国人はほぼ億万長者と言って間違いない。
たぶん。
中国から来た旅行者は、
あるところに行きたがるそうだ。
お寺?神社?アルタ前?
彼らをお寺に連れて行っても、そわそわしているらしい。
海遊館や、動物園などに連れて行っても、ジャンプするイルカを見ても、何かそわそわしているらしい。
むしろ、うわの空だ。
そう。
彼らはビッグカメラに行きたくて仕方が無いそうだ。
家電が大好き。
三度の飯より、ビッグカメラ。
イルカより、ビッグカメラ。
日本というより、ビッグカメラあってのジャパンなのだ。
ビッグカメラに着くやいなや、
目当ての家電に一目散で向かう。
とりわけコンパクトで持ち帰れるものを購入する。
そう。持って帰れるから。
なので、カメラやひげ剃りなんかは特に大人気だそうだ。
さらに。
その数1つではない。
大人買いだ。まとめ買い。10個!とか。
母国に帰って、親戚兄弟に配るそうだ。
うらやまし。
レジでは100万円の支払いは当たり前。
それだけ日本製の製品は未だイメージが良い。
中国では中国製はおろか、日本製、スイス製と書かれてても信用できないとのこと。
ロレックスが1200円で売ってる国なので。
ドラえもんが、ひらべったい国なので。
また、ビッグカメラにて僕はこんな中国人を見たことがある。
「カメラの入った箱、イリマセン」と伝える中国人。
レジ袋はおろか、箱まで。
「とてもecoだね!」
そう思ってた。
しかし、そこにはecoを通り越した理由があった。
「かさばるから。」
彼らはそれら大量の物資を買い込んだあと、ホテルに帰るのだが、
過剰包装された家電を取り出すのに必死だそうだ。
製品と保証書だけの状態にすることに。
だから、ビッグカメラにてあらかじめ箱から出してもらうのだ。
非常に合理的だ。
私の父が、靴下を脱ぐか脱がないかぐらいの指先のところで履いて、コタツに入っているぐらいに。
「コタツの中が暑いからといって、中で脱ぐと靴下が行方不明になるから不便」の合理的な理論。
紙袋にひげ剃りがゴロッゴロ入った紙袋をかかえる中国の方を見かけると、
ecoさ加減、且つ、日本の景気回復に一役かってくれていることに感謝の意を表したい。
それにしても、保証金150万円は驚きだ。
12億人の一般市民は、きっと海外に行くためにお金をためよう!と思っても、
日本はおろか、おとなりロシアに行くにもかなりのハードルなのだろう。
僕ですら思いつきでボリビアに行ける日本という国に住む自分は
かなり幸運であることに気付くべきだと思った。
0 件のコメント:
コメントを投稿